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日本の新築の中身

外観の写真は見飽きたと思います。ここでは、いまの日本の家の中が実際どうなっているのかを、部屋ごとに、なぜそう作られているのかまで見ていきます。

最終更新 2026年8月25日 · 約9分 · 執筆 Aura Realty Japan(株式会社Gハウス)

天窓のある木のルーバー天井と、その下の吹き抜け

短い答え

関西で8,580万円ほどの新築一戸建てなら、土地付きでおよそ118m²。耐震等級は最高の3、断熱は寒冷地の基準を上回ります。海外の買い手が驚くのは広さではなく、組み立て方です。玄関で靴を脱ぎ、キッチンが家の真ん中にあり、リビングは庭に向かって開くように作られています。

靴を脱ぐところから、家が始まる

日本の家には必ず玄関があります。床が一段下がっていて、そこで靴を脱ぎ、一段上がると家の中です。この段差は飾りではありません。外と内を分ける線で、誰も靴のまま越えません。

だから床は、座れるくらい清潔に保たれます。この習慣ひとつが、そのあとのすべてを決めます。床の仕上げも、家具の高さも、子どもがソファではなく床で遊ぶことも。

玄関の段差があるから、日本の床は家具と同じ扱いになります。靴の収納は必ず必要で、たいてい玄関の脇に納戸があります。

土間が一段下がった日本の玄関。上がり框と木のベンチ
玄関の土間と、家に上がる段差。

リビングは、開くために作られている

日本のリビングは、庭に面した一枚の長いガラス面を軸に作られます。欧米でいう窓というより、動く壁に近い。天気がよければ、部屋の面がまるごと開きます。

だから庭は小さくても、密度高く設計されます。庭は歩き回るためというより、一年を通して中から眺めて、季節が変わるのを見るためのものです。

木の天井と、全面がガラスでテラスに開くリビング
木の天井のリビング。面がまるごと外に開く。

キッチンは端ではなく、真ん中にある

いまの日本の新築では、キッチンは背を向けるのではなく、リビングに向かって立ちます。アイランドかペニンシュラの形が多い。作る人が、みんなと同じ部屋にいる形です。

収納は多く、そして隠されます。キッチンの裏にウォークインのパントリーを取るのは、もう標準に近い。家電は組み込み、見えている面はわざと何も置かないようにします。

木の天井の下、ダイニングに向かって立つアイランドキッチン
キッチンは背を向けず、部屋に向かって立つ。

洗う・干す・しまうが、一直線に並ぶ

ここは、海外の方が最後に気づいて、いちばん感心する部分です。洗面、洗濯機、干す場所、そしてクローゼットが一続きに並んでいて、洗濯物が家の中を横断しません。

作り手はこれを回遊動線と呼びます。昔からそうだったのではなく、設計されたものです。古い家との差がいちばんはっきり出るところでもあります。

内見のときは洗濯の動線を見てください。よく考えられた日本の家では一直線です。そうでない家では、濡れた洗濯物を持って階段を上がることになります。

長い洗面カウンターの先に洗濯室と浴室が続く
洗面・洗濯・浴室が一続きに並ぶ。

浴室は、個室ではなく部屋である

日本の浴室は二つの空間でできています。洗面のある脱衣室と、その奥の、防水された部屋。中にシャワーと深い浴槽があります。浴槽の外で体を洗ってから、浸かりに入る。だから湯が汚れず、家族で共有できます。

浴槽は西洋のものより深く、短い。追い焚きができます。木や石を張ったものも珍しくありません。

木を張った日本の浴室。深い浴槽と洗い場が分かれている
木を張った浴室と、深い浴槽。

畳の間が、一部屋だけ残る

どれだけ現代的な家でも、たいてい一部屋は畳です。い草を織った厚い敷物で、新しいうちは草の匂いがします。

家の中でいちばん融通の利く部屋です。洗濯物をたたむ場所、客を泊める場所、仕事をしているすぐ横で赤ん坊を寝かせる場所。床より少し上げて、下を引き出しにすることも多い。

床より少し上げた畳の小間。座布団と机の造作がある
少し上げた畳の間。下は引き出しになる。

天井と階段が、壁の代わりに働く

日本の家は広くないので、床面積の代わりに高さを使います。リビングの上を吹き抜けにする、階段を箱で囲わず開いたままにする、暗くなりがちな踊り場に天窓を取る。

天井は木で仕上げることが多く、だから写真で見ると実際の広さより暖かく見えます。広い部屋がやることを、素材がやっているわけです。

吹き抜けの天井の下、上から見下ろした開いた階段
吹き抜けの下の、囲わない階段。

外から見ると、家は小さい

最後に、通りの話です。関西の住宅地は敷地が小さく、隣と近い。そして家の正面はたいてい控えめです。設計は道路ではなく、内側の庭と光に向いています。

通りから見て地味な家が、中は豊かなことがあります。外観の写真だけで日本の家を判断するのは、海外の買い手がいちばんよくする間違いです。

外観しか載っていない物件は、内部の写真と間取り図を求めてください。外観は、日本の家についていちばん情報量の少ない面です。

芝生から見た現代的な日本の住宅の外観。奥に山が見える
通りから見ると静か。設計は庭に向いている。

よくあるご質問

118m²は家族には狭くありませんか
日本では標準的な家族向けの広さで、広く感じるように設計されています。収納は造り付け、天井を使い、部屋どうしが空間を貸し借りします。数字だけで決めず、一度立ってみてください。
靴のまま室内に入ってもいいのですか
できますが、床も玄関もそのようには作られていません。訪問者も職人も配達も、ほぼ全員がこの習慣に従うので、実際には家の作りに逆らうことになります。
冬は寒くありませんか
古い家は寒いことがあります。最近の家は違います。断熱と気密は測定して公表されており、UA値0.4の関西の家なら熱をよく保ちます。想像ではなく、数値を確認してください。
新築には必ず畳の部屋がありますか
必ずではありませんが、一戸建てなら今も多くに一室あり、リビングの隣に取ることが多いです。不要であれば、設計段階で変更しやすい部分です。
ここに写っている家は販売中ですか
いいえ。掲載しているのは株式会社Gハウスが実際に建てた家で、こういう作りだとお見せするためのものです。販売中の物件は物件一覧をご覧ください。

一度、中に立ってみてください

写真はあるところまでは役に立ち、そこから先は役に立ちません。その家が自分に合うかを決めるもの——ソファの上の天井の高さ、玄関からキッチンまでの距離、12月に部屋の奥までどれだけ光が届くか——は、画像には写りません。

ビデオ通話で家の中をご案内できます。日本語・英語・中国語で、歩きながらお答えします。探している条件をお聞かせください。

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本記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、法務・税務の助言ではありません。個別の事情については、日本および居住国の専門家にご確認ください。内容は掲載日時点のものです。

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